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ハイカイ練習帖

七七句をひねります

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声よくば謡はうものを桜散る 芭蕉 文庫本から手紙が落ちる 9

16

命二つの中にいきたる桜かな 芭蕉 町中の大寺から声を 8

15

曙はまだ紫にほととぎす 芭蕉 電気毛布に包まれた夢 10

14

青くてもあるべきものを唐辛子 芭蕉 赤くても赤の深さに顔

13

いづく時雨傘を手に提げて帰る僧 芭蕉 一月尽に四月の気温

12

市人よこの笠売らう雪の笠 芭蕉 受験地獄の単語帳かな

11

石山の石にたばしる霰哉 芭蕉 自信満々ビームスコート

10

いざ行かむ雪見にころぶ所まで 芭蕉 下駄の跡の句を思い出して

9

いざ子供走りありかん玉霰 芭蕉 節分間近にiMac買う

8

生きながら一つに氷る海鼠かな 芭蕉 恋人失う大寒の朝

7

いかめしき音や霰の檜木笠 芭蕉 iPodからジョンレノンかな

6

有明も三十日に近し餅の音 芭蕉 喉をつまらす爺さまの新車

5

霰まじる帷子雪は小紋かな 芭蕉 大学生が高下駄の道

4

霰せば網代の氷魚を煮て出さん 芭蕉 ぐつぐつ彼女は愚痴を言いつつ

3

霰聞くやこの身はもとの古柏 芭蕉 小太鼓持つ子は母を見つめて

2

あら何ともなや昨日は過ぎて河豚汁 芭蕉 大根冷ましてうかぬ笑顔で

1

遊び来ぬ鰒釣りかねて七里まで 芭蕉 今も昔も炬燵の中に